不登校ではないけれど、毎朝「学校へ行きたくない」と訴えてくる子供に手を焼いていませんか?
いじめもないし、友人同士のトラブルもないし、学校に行けば普通に過ごしているはずなのに朝になると「学校に行きたくない」という子供がいます。

どうして行きたくないのか理由を聞いてみると
お腹が痛くなるとか不安になるとか…
理由にならない理由でなぁんだそんなこと…とあなたは思うかもしれませんが、子供にしてみればそれがものすごく問題なんですね。
今回は
- 朝になって学校への行き渋りが目立ってきた
- 先生は大丈夫だけどクラスの子に会いたがらない
- 家で子供に勉強を教えるのが難しくなってきた
というあなたの悩みを解決できる記事となっています。
学校に行くのはついでの放課後登校
前の日の夕方や夜に「明日学校に行くよ」とか、「本当は学校に行きたいんだよ」と言いながら、その日の朝になると学校に行きたがらない子供…
これは嘘を言っているわけではないんです。
前の日の夕方や夜は本当に学校に行く気になっていて言っているのですが、朝になると超不安になってきて「やっぱり学校に行きたくない」となるんですね。
夕方に学校に行く気になっているのなら、夕方学校に行っちゃえばいいじゃん!ということで、不登校の息子と行き渋りのある娘は授業が終わった後の学校に行く放課後登校をしています。
何かをしに学校に行くことがついでになるので、子供は学校に行かなくてはならないというプレッシャーがありません。
子供の好きなことを目的に学校へ行く

放課後登校をするときは子供の好きなことを目的に学校へ行きます。
子供からしたら学校へ行くのはついでなのでプレッシャーがかからないんですね。
息子が不登校になってから放課後登校をしてみてはどうかと学校からすすめられて、今は行き渋りのあるの娘も一緒に夕方4時すぎに私と一緒に放課後登校で学校に行っています。
息子は本が好きなので図書室通い。
娘は先生と会うのが好きなので先生に会いに…
図書室の本を借りられる期間が1週間なので、1週間後にまた学校に来て本を返して新しい本を借りてまた1週間後に学校へ行くというやり方です。
慣れてきたら放課後登校の日数を増やしていきます。
週1→週2→週3…というように
本を借りる以外の目的(課題提出など)を作って学校に行きます。
ただし、無理強いはNG!
子供が今日は絶対に行きたくない‼ヤダ!という日はお休みします。
家で子供に勉強を教えるのが難しいとき
私は不登校の息子に昼間は勉強を教えていますが、私の教え方が息子が理解できないときがあります。
国語はなんとか伝えて教えられるのですが、算数の式の解き方の説明が子供は全く分からないという困った事態になってしまいます。
例えばひっ算などは縦に計算しますよね。
公式ルールを当てはめるだけの式なのに、
どうして縦に計算しなきゃならないの?
という息子が正直言って面倒くさいです。
そういう式の解き方の決まりがあると教えても納得できないようで、こんなのわかりっこない、わかるように説明してよと言われますが
私は数学博士じゃないので、「そんなこと聞かれてもわからんがな」状態です。
息子は発達障害の特性のこだわりが強すぎてマイルールを自分以外の人間にも押し付けることがあって、
そのマイルールを算数の公式にさえも押し付けるので超面倒くさいことになって勉強どころじゃななくなります。
縦に計算するひっ算や足し算の繰り上げ、引き算の繰り下がりのルールを説明しても、どうしてそんなルールになっているのかという説明を求めてきます。
私の説明を理解できないのなら説明しても無駄だというのも「どうして?」「なんで?」と理解してもらえないという非常に困った事態になっていました。
もう話が通じないんですよ。
その上、説明できない私をばかにするという行為もするのでそれを注意したり、なんたりかんたりで、算数の問題に戻ると、算数の問題の解き方の説明を一切覚えてないという…
またふりだしに戻る。
もうこうなっちゃうと子供に勉強を教えることは無理です。
この困りごとを学校の先生に相談して、親が教えてもわからないところは学校に行って先生と一緒に算数の式の謎を解くようにさせると、いくらか落ち着いてきました。
勉強でわからないことがあったらママに聞いて、ママでもわからなかったら先生に聞くというマイルールが息子の中に出来てきたら、この困った問題はなくなりました。
子供がクラスの子に会いたくないときは休日登校
学年が上がっていくと平日はどうしても委員会やクラブ活動などでクラスの子に鉢合わせになることもしばしば…
子供が「学校に行くのは別に構わないけれどクラスの子に会うのはイヤ‼」という場合には、学校が休みで授業はないけれど、先生が学校に来ている日を選びます。
土日や振替休日など学校の先生は学校に来ているんですね。
小学校1年生の時から不登校の息子はクラスの子に会うのが嫌で最初は休日登校でした。
クラスの子に会うと囲まれて「おまえなんで学校に来ないんだよー!」と責められるのが怖くてクラスの子に会いたがりません。
クラスの子たちは学校は楽しいところなのにどうして学校に来たがらないのか不思議でしょうがなくてただ聞いているだけなのですが、
息子にとっては逃げられないように囲んで自分が悪いのだと責めてくるように感じているので、クラスの子には絶対に会いたくないんですね。
1年生のしょっぱなからそれがトラウマになっていて3年生になった今でも、クラスの子たちには会いたがりません。
放課後登校は学校に毎日行く導線づくり
息子が放課後登校をするようになってひと月くらいすると、学校から午前中登校を勧められました。
放課後登校はこれをきっかけに学校に毎日行く導線づくりのひとつなので、慣れてくると午前中登校の話が必ず来ます。
学校側としては毎日生徒に学校に来てほしいので当たり前っちゃ当たり前なのですが、黙って学校側の勧められるままにしていると、子供にとっては強引に学校に来させられることになってしまうんですね。
学校に行くのは子供で、学校側からの提案は子供自身への提案です。
子供がその場で決められないからと言って親が代わりに勝手に決めたり学校の先生が決めるのは間違っています。
学校側から新しい提案をされたらその場で親が決めたり、その場で子供に決めさせるのではなく
その話を家に持ち帰って、子供が冷静になってゆっくり考えることができる状態にして「どう?チャレンジしてみない?」と子どもと話し合ってください。
「子供のために」と学校側は提案してきますが本当に子供の為ならば、話し合う時間をくれるはずですし、子供の意見を尊重してくれます。
ここをないがしろにしていると、学校側やあなたの強引さに子供は無理やりやらされているのを感じるので、また「学校に行きたくない」と不登校が長引いてしまいます。
学校側からの提案は必ず子供の意思を尊重しましょう。
まとめ
以上、不登校の子供だけでなく学校への行き渋りの子供にもおすすめな放課後登校でした。
放課後登校は子供にとっては好きなことや何かをしに行くことが目的なので学校に行かなければならないというプレッシャーがありません。
学校に行きたくない子供を朝、無理やり連れて行くのではなく、子供が安心して学校に行けるときに学校へ連れて行くというスタイルなので、続けることが出来ます。
午前中登校の提案が学校側から出たら、子供がゆっくり考えられる状態をつくってから子供の意志を尊重しましょう。