『毒親から離れたい、自由になりたい』
『親と縁を切りたいけれど、家を出るには結婚くらいしか手段がない』
という悩みありますよね。
親と縁を切る方法は夜逃げやリゾートバイトなどいろいろありますが、わたしは結婚だけはやめておいた方がいいと思います。
あ、念のために言っておきますが、結婚すること自体がダメだって言ってるんじゃないですよ!
結婚は個人の自由です。
あなたを本当に大事にしてくれる人をみつけて結婚すればいい。
わたしが言いたいのは、
毒親と絶縁したいなら、「結婚」を手段として使うなってことです。
今では親と絶縁して自由な暮らしをしているわたしですが、毒親と絶縁する手段を「結婚」にしたことで、絶縁を一度失敗しています。
結婚する前のわたしも、親から自由になるには結婚しか許されていないから結婚するしかないと思っていました。
親に唯一許されている結婚をして絶縁すればいいのだと。
実際に「結婚」を絶縁の手段にした私は、このやり方は間違っていたと自己体験で知ることになったのです。
最後まで読むと、なぜ毒親と絶縁するには結婚ではダメなのかがわかります。
毒親と絶縁したいけど、結婚するくらいしか手段がないと思っている人は、ぜひ記事をご覧ください。
毒親と絶縁する手段として「結婚」するのは間違い
結婚に対して冷静な判断が出来ない状態
大学を卒業してから、1人暮らしをしたいと何度も両親に話していました。
けど、その都度「1人で何もできないお前には絶対に無理だから1人暮らしは認められない」と反対されました。
うちは父が毒メインのモラハラ父で、母はそんな父が怖いのか言いなりでした。
親戚や友人知人が結婚ラッシュに入ると、「25歳までに結婚しろ」と父が言い出してから、わたしはだんだん追い詰められていきました。
もともとわたしは、おひとりさま人生を希望しており、結婚なんて不自由だからしたくないという考えだったので、一人暮らしがしたかったんです。
でも、25歳の誕生日になって、
「お前に任せていたらいつまでも結婚できない。おれが相手を選んでやる」と、父はわたしの結婚相手探しをはじめたのです。
これはヤバイ!と思いました。
なぜなら、父は暴力を正当化する人や、人を馬鹿にしたり、弱い者いじめをするような人を特に好んでいるからです。
子供の頃から私が選んだ友達を認めず、父好みの人間を勝手に私の友達にする人でした。
私が嫌がっているのに、いじめのリーダーやその取り巻きを家にどうぞどうぞと招き入れて、私が留守の時も平気で私の部屋に案内しては、「友達が1人もいない娘の友達になってくれてとても感謝している」と勝手なことをいうので、またそれがいじめの材料になるのです。
そんな父好みの結婚相手とは絶対に結婚したくない!
さっさと自分で結婚相手をみつけてこの家を出ていかなければ…‼‼
と思ったんです。
親から自由になるには結婚しかないという心理状態に陥るほど、追い詰められた私は冷静さを失っていました。
友人知人を頼り、元夫と出会い、付き合うことになると、父は様々な嫌がらせの条件を出しては、その条件を飲まなければ別れてもらうと妨害してきました。
デートは昼間のみ、泊りは許さない、家から3時間以上離れた場所に連れ出すのは禁止、門限は午後5時、デート中は1時間おきに連絡を入れる……
わたしは小学校1年生か!
※高校生の時に彼氏がいたときはこれよりもっと厳しい条件があって結局別れてしまったのですが…
元夫が彼氏になってからの父はわたしの行動を管理することに徹底的でした。
そして、父は私にも条件を出していました。
別れたら私は男を見る目がないからと、二度と恋人を作るのを許さないというのです。
そして、結婚しないでずっと、死ぬまで一生家にいて両親の世話をしながら生きていくのだとか…
もう、「私はおひとりさまがいいから結婚しない」と言ってられなくなりました。
何が何でも私は結婚しなければならない…
この機会を逃したらもう二度と私はあの家から出られない‼‼
相手はわたしを好きな人なら誰でもいい!
じっくり時間をかけて好きになっていけばいい!と。
とても追い詰められていて、冷静な判断もなにもあったもんじゃなかったです。
実家暮らしで一人暮らしをするならリゾートバイトをして資金を貯めたり、移住や夜逃げ、海外ボランティアなど、いくらでも他の選択肢があったのに。
結婚はよく考えて決断せよと言われますが、よく考えられる状態じゃなかったですね…
親と同じタイプの毒人間を選んでしまう
毒親育ちの人って高確率でモラハラの結婚相手を選んでるなって思う。
なぜかというと、モラハラを受けるのが当たり前の生活だからだろうね。
結婚相手からハラスメントを受けてることに気づかない。『夫(妻)が突然怒り出すのは、自分が悪いからなんだ…』って、自責の念強すぎて気づかない。
— ユキ🌈生きてるだけでOK (@kaban_neko) May 14, 2021
結婚した元夫は、付き合っているときは私にとても優しく紳士で結婚すると別人のように変わってしまったように感じました。
今思えば、元夫はわたしと付き合っていた時には隠しに隠していた本来の姿である本性を現しただけなのですが…
それまで女性の社会進出や働く女性や自分の考えを持っていてきちんと意見を出す女性を尊敬すると言っていたのに、結婚したら全く反対のことを言い出しました。
父以上に男尊女卑が酷く、
「妻は夫に従うべき」
「妻は夫の言うことだけ聞いていればいい」
「女は男よりも立場が下。対等なんてありえない」
「女が男に意見するなんてありえない」
「男の俺は女のお前よりも偉いからもっと敬え」
女は男を喜ばせるためだけに生きているというのが元夫の本当の価値観でした。
役所からかかってきた電話の相手が男性職員というだけで「不倫している」と勝手に決めつけてきては、私の交友関係に口出し。
友人を罵り馬鹿にして私は友人たちに騙されているから縁を切れ…
元夫は私の友人に一度も会ったこともなく電話で話したこともないのに、なぜ私を騙しているのがわかるのか聞いても「とにかくわかるんだ。俺を信じろ」
わたしがなぜそれをしなくてはならないのか説明を求めたり、元夫自身の都合が悪くなると話の途中でも「もうこの話は終わりだ。二度と話さないからな」と勝手に話を打ち切り、話そうとしても無視。
これはモラハラなのですが、結婚したばかりのわたしはモラハラの知識が全くありませんでした。
毎日が、は?何言ってんの??状態です。
しかも、わたしが非常識である、普通じゃないというのを責めては男である元夫こそが常に正しいと論じるので混乱するばかり。
同じ日本語を話しているはずなのに、元夫からの会話が一方的すぎて話が成り立たないんです。
しかも、元夫はわたしが料理が苦手なのを知りながら結婚したのに、「料理を趣味にして料理教室に通え。そうしたら俺は毎日うまいメシが食える」とわたしを使役するような言葉がけ。
それにイラっとしたわたしが「私は強制的に作らされる料理が大嫌い」というと、わたしの頭を殴りつけ、「俺は絶対に悪くない」「俺に殴らせたお前が悪い」と暴力を正当化。
暴力を振るわれた私のほうがとても傷ついているのに、「俺はお前に嫌いと言われて傷ついた。お前が悪いから謝れ」といい、謝罪を強要。
謝ってほしいのはこっちだし、そもそもこれは暴力でDVだからやめてほしいと訴えても、「俺は常識を知らないお前を躾けてやっているんだからありがたく思え」と…
元夫は両親と同じ毒人間だったのです。
毒親も狂気の世界の住人でしたが、元夫もそれ以上に狂気の世界の住人でした。
結婚相手に毒親を理解してもらえない可能性も…
まだまだ親を大事にするのが当たり前、親を悪く言うなんておかしいという風潮が強いですよね。
仲の良い友人に毒親のことをカミングアウトしてもわかってもらえないのと同じで、結婚相手でも親を大事にするべきだという相手には理解してもらえないことがほとんどです。
「親と仲が悪いのはわかるけど、大事にしてやりなよ」と毒親との仲をより持とうと親子関係を修復させようとしてくる。
10年20年言い続けてきて、やっとわかってくれた…など、
完全に理解してもらうまでにはとても時間がかかります。
それに、結婚相手が無自覚な毒親育ちだったり、毒そのものだと厄介です。
絶縁するために「結婚」しても解決にならない
毒親から絶縁したいのに、毒親の認められている許可範囲内で絶縁しても全く解決になりません!
親の都合のために生きるのは奴隷と同じなんよ。
どうしたら親に好きなことを自由にするのを認めてもらえるかだけを考えているうちは自由になれない。
親に意思決定主導権を渡してるからいつまでも親の奴隷のまま。好きなことやりたければやればいい。
親は関係ない。
自分で自分にGOサイン出せ!#毒親— ユキ🌈生きてるだけでOK (@kaban_neko) June 30, 2021
親から逃げた先もまた狂気の世界でした。
結婚した相手がモラハラDV野郎だったのです…
当時はDVの知識しかなくて、モラハラの知識はネットや本から仕入れて、4年間の結婚生活の後に離婚。
でも、そこからがもっと大変でした。
離婚後実家に戻ってくると、今度は子供まで毒親に精神虐待されるという事態に…
真に毒親と絶縁できたのは、自分のペースで自分主体で絶縁してからだったのです。
真に親と絶縁するには「親に認められたい」という気持ちを手放す
一番大事なことは毒親の認める結婚ではありません。
あなたの意志で「親に認められたい」という気持ちを手放すことです。
目的は親と絶縁したいのに、親の望む通り結婚しても縁を切ることはできません。
結婚は家同士の結びつきであり、生活の一部なので、結婚後も親が死ぬまであなたへの精神的な嫌がらせや人権侵害は続きます。
私が真に親と絶縁できたのは、
スマホが壊れて新しく買い替えた時に、両親に新しい電話番号を教えたくなくて、そのまま教えなかったとき。
拍子抜けするほど、カンタンでした。
住所を知られながら毒親と絶縁したわたしの体験談をこちらに書いてます。

それまでは親の認められた方法や親を納得させたい一心でどうにか絶縁しようとしていて、うまくいかなかったのに、
自分主体で親と絶縁してからは、わたしの周囲に嫌なことをしてくる人が寄り付かなくなりました。
毒親と絶縁して変わったこと5つ
1.何でも許してくれそうだからと好き勝手してくる変な人寄ってこなくなった
2.外で宗教勧誘されることがなくなった
3.話の途中でも断ることができるようになった
4.嫌なことを我慢しなくなった
5.自分を大事にできるようになった絶縁は悪い縁も断ち切る⚔️
— ユキ🌈生きてるだけでOK (@kaban_neko) April 15, 2021
考えてみれば、嫌な人から離れるのに許しはいりませんよね…
職場でも通りすがりでも、嫌なことをしてくる人に「あなたのことが嫌いだから別れるのを許してください」と、許しを請うでしょうか?
嫌な人がいたらそのまま避けますよね?離れますよね?
毒親もそれと同じです。
絶縁することを認められなくても絶縁はできるのです。
大事なことなので何度も言いますが、
絶縁する手段として結婚しても毒親とは絶縁できません。
親に認められたいという気持ちを手放して絶縁してから結婚したほうが、あなたを大事にしてくれる結婚相手が現れやすくなります。
応援してます!
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ちなみに、毒親と絶縁する手段として一番オススメなのがリゾートバイト。
住み込みでバイト代をもらえる上に、引っ越しなどの毒親と絶縁するための資金が溜まります。
登録しておいて損はないですよ!
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